昭和48年名古屋市有形民俗文化財指定
維持管理/中之切奉賛会

Kasuisha寸法(単位/cm)
高さ長さ
(最上段)車体 | 輪掛車体 | 楫棒
5980208 | 03080325 | 0639

河水車(中之切)は出来町の須佐之男神社の山車です。戦前は石橋車(しゃっきょうしゃ) で文政四年(1821)に尾張藩主10代斉朝より頂戴の山車だったが, 第二次世界大戦時の戦災で焼失してしまった。石橋車を失った中之切は,昭和23年に 住吉町より河水車を購入しました。河水車は延宝2年(1674)に中区住吉町で作られました。 製作当初は産宮車と呼ばれていましたが,宝暦11年(1761)に人形とともに菊慈童車と名を 変え,さらに明治9年(1772)に改造が加えられ,現在の河水車となったと伝えられています。 屋台は4本柱と高欄廻りは熱帯産の高価な檳榔樹(ビンロウジュ),懸魚(ゲギョ)は龍の丸彫り, 塗りは溜塗り,金箔付き金具は二分厚の板と,いずれも豪華さを感じさせます。

水引幕

水引幕は石橋車に用いられていたものを平成2年に復元したもので, 勇猛な唐獅子と華麗な牡丹が金糸銀糸の刺繍で描かれています。

人形・からくり

屋台に大将と2体の唐子人形,前棚に麾振り1体を載せています。 2体の唐子人形は石橋車に載っていたものに模して,改造したものです。
からくりは,この町に200年以上前から伝わる もので能楽の「石橋」に由来します。天下泰平のおめでたと, 瑞兆を現わす勇壮壮麗な獅子舞です。獅子頭をつけた唐子が上下に激しく振りながら 踊り,中人形の唐子が左右に走り動いて松の木に吊った太鼓を打つ様子を演じます。

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